参観日
先週、ニャコさんの学校の参観日がありました。
入学して始めての参観日です。各家庭一名しか参加できません。「ジャンケンして負けた方が行くか?」と提案したのですが(罰ゲーム扱い)、「仕事が...」とお父さんに却下されました。いや、わしかて仕事入れてないだけやで?と思いましたがそこはそれ仕方がありません。
ニャコさんは「おかーさんに来てもらいたいがよ♥️」とルンルンです。じゃんけんで決めようとしてすまぬ、とちょっと母は思いました。
当日、朝は普通に晴れていました。が、昼に近づくにつれて(参観は昼から)雷がどんどこどんどこ鳴り始めたのです。そしてあっと言う間に雨がどしゃどしゃ降り始めました。
「・・・・・・・(マジか)」
自転車で学校まで行こうと思っていた母の心は空と同じく真っ黒になりました。テレビでは大雨警報が発令されたと速報...。
参観、あるの?
素朴な疑問です。素朴すぎて誰にも聞けない。...っていうか、聞く人もいない。
こんなときこそ学校お得意の一斉メールが来ないものか、と祈る母。
結果、多分参観中止にはならないだろうな(メールも来ないし)、と一人納得して学校へ行く準備を始めたのでした。
大雨の中キバって着ていく服も思い当たらず、Tシャツとジーンズで決定です。
長靴を履き、傘を差し、体に鞄を巻き付け、いざ出陣!歩きますよー!
.................もう、罰としか思えぬ。
雨はじゃんじゃん、おまけに学校は坂のてっぺん。それも最後が急な坂道。試されているとしか思えません。ばっこばっこばっこばっこ長靴を響かせ歩きまくりました。
果たして、学校に着くと、うじゃうじゃとパパンママンらがいらっしゃったので、母の判断は間違ってなかったのだな、とひと安心。タオルで拭き拭きしながら教室へヨロヨロと突入。
母を見つけて駆け寄って来るニャコさん(うれしそう)。
「今日新しい絵の具セットもらったけど重いき持って帰ってね❤️」
ぐはっ。お前に重かったら俺も重いに決まっとるだろ!と心が荒む母。
そんなこんなで授業が始まりました。しかし、坂道行軍をしたばかりの母の頭の中には疑問しか浮かびません。なぜ、窓が全開でクーラーが効いていないのか?雨で蒸せて蒸せて回りのパパンママンらの額にもうっすら汗が滲んでおりますが?母に至ってはうっすらどころかダッラ~ですが?
.......仕方ありませんよね。密ですもの。わかってます。思ってみただけです。全然こちらを向いてくれない巨大扇風機を眺めるだけにしておきます。
授業は「さんすう」でした。ニャコさんは、腕がピンとなっているでしょう大会があったら間違いなく優勝するなくらいのピンさで手を挙げまくっておりました。
実際「腕がすごいピンとしているニャコさん!」と先生に当てられていましたし。で、一度当てられたらもう今日は当たらないな、とばかりにニャコさんは明らかにやる気を見せなくなりました。母も、多分もう当たらないから自由にしとるな、と思いました。それくらい人数が多いクラスなので。しかし、腕ピンだけは続けているニャコさんでした。
授業は面白くて、母もこんな先生にもう一回習いたいなぁと思ったりもしていましたが、いかんせん参観する側の人数も多くて身じろぎもあまり出来ず、おまけに暑くて一時間近く立ちっぱなしで、もう苦行としか思えず.................。
いっそ意識を失えたなら!、と不穏なことを頑丈な体で考えていました。
母としての学校初参観日はこんな風に幕を閉じました。
次の日、左腕が痛くて上がらず(腕を上げる度にあだだだだ)、とうとう四十肩が来たかと脅えましたが何とか湿布で誤魔化しています。
これほど参観日というものは体にも心にもダメージを与えるものなのですね、先生。