運動会(前)

この前の日曜日、ニャコさんが入学して初めての運動会がありました。

一年生の時はコロナ感染予防の為に中止だったので、今年は一体どういう展開になるのだろうかと思っていたのですが...。

まず、開催するということは決まりけりで、あとはどうやるのか、というのが課題だったようで。

結果、時間差別の開催と相成りました。九時からは○年生、十時からは○年生、という感じで、親はその時間に来て一時間ほど観て帰る、というベストなやり方。

母なんかの子供の頃を思い出すと、一日を通してずーーーっとどの学年かが競技をしているもんだから親も帰ってなんかいられない、というイメージ。

そんでもって朝早くから場所取りなんかして(巷の情報)、それはそれは大変なイベントだなぁ、という感じだったのです。とうとう母もその競争に参戦するときがやってきたのか...と思っていたのですが、蓋を開けてみたら時間差開催という老親にも優しい感じ。

観覧も各家庭二名まで、という徹底ぶり。おじいさんおばあさんはここで涙のリタイアです。

ニャコさんの学校は多分マンモス校(ニャコさんの学年は5クラス)なので保護者(という名のじいさんばあさんたち)を全員観覧可にするとエライことになるのでこれはすごく良いな、と思いました。

が、問題はよもやの「天気」でした。いきなり梅雨入りになってしまってずーーーっとジャバジャバ雨が降っていたもんだから、こりゃ中止だな、と母は密かに思っていたのです。ニャコさんにはそんなこと関係ないもんだから(実際は大有り)必死で踊りの練習をしておりました。

が、まさかの前日からピーカン!グラウンドも乾く!当日に至っては30度近い温度!太陽が眩しいぜ!半袖持ってこーい!...という感じになりまして。

やはり行かねばならぬのか、あの坂道を上って...と少しアンニュイになる母でした(本当に学校に続く坂道がキライ←マジ急過ぎる!)。

あとは観覧衣装の決定です。

「目立て!誰よりも目立たないかん!」と職場の先輩から目に痛いほどの黄色のスポーツブランドTシャツ(まるで母がデキる選手のように見える...)を無理矢理譲渡され、ニャコさんが保育園の時の運動会(これはびっくりするほど少ない人数だったが...)から着ているものを着用。

お父さんを見ると、阪神タイガースのキャップを被り首にタイガースのタオルを巻き付けていた...。すごいチョイス。母には何も言えなかった。

結果、先輩の言うことは正しかった!!!!

グラウンドに何とか辿り着き、我が子をばと見れば皆同じ格好(当たり前...)で誰が誰だか全く分からない!という恐ろしい現象が。

いくらなんでも自分の子なら分かるだろうとたかをくくっていたのですが、本当に全く分からない!男女の区別くらいしかできない!(それも微妙)

が、ここで後にニャコさんが語るところによれば、「おかーさん、すぐ分かったで。あの服で」。先輩万歳!

その頃、お父さんと母は必死に目を凝らしてニャコさんを探していたのですが、諦め掛けておりました。...どうせ、かけっこは六番目に走るって言ってたし、踊りはこの辺りに来るって手紙で位置情報を知らせてくれてるし、と。

でも、他に何かいい手はないかと思案していて気づきました。ニャコさんは何か変な色のスニーカーを履いていたな、と。

「そう言えば、何かすごい色のスニーカー履いてなかった!?グリーンが目に染みる感じの!(←決してグリーンが悪いわではない)」

それだー!とばかりに目を凝らすと、目に染みるグリーンが数人。一人じゃなかった!

...まあ、その数人を追えばいいか、とりあえず。

そうこうしているうちに競技が始まりました。いきなりかけっこです。そこまできたら六番目だから余裕です。...観覧席からスタートは遠いけれど、ゴールは目の前です。

母は知っていました、五人で走って五番目にゴールすることを(ニャコさんの正直申告)。なので平常心で動画を撮ることに集中できました、とほ。

ニャコさんの申告通り、五番目でコーナーをとすとす走って来ました。さて、最後の十メートル...なんということでしょう、余裕の笑みでこちらに手を振っております!!ばっちりカメラ目線です!

やってくれたな!!

ほんとは早く走れるんですけどここは軽く走ってみました、みたいな変な余裕を感じさせる雅な動きでした...。

何だかニャコさんに無限の可能性を感じてしまった母でした。だって、出来ます?女の子であの手振り...と思ってしまうのです(家の外であそこまで調子に乗れるとは...)。

後で先生に怒られたそうです...。

 

つづく